編み込み柄と言えばボッテガヴェネタと言われるぐらい有名なブランドです。
シンプルでいて外観には一言もブランド名が入っておりません。そこが大人の男性、女性の支持率が高いポイントです。
このアイコンである編み込みの「イントレチャート」は非常に人気が高く知らない人はいないぐらい定番のハイブランドとなりました。
ボッテガヴェネタは新作こそ出ますが大きな仕様変更はあまり見受けられません。
しかしちょっとだけ作りが変わったのをご存知でしょうか?
このポイントを見るとこの商品が新しいのか古いのか分かります。是非ご覧下さい。
ボッテガヴェネタのマイナーチェンジ
ボッテガヴェネタはデザインがシンプルであまり変化が見られにくいブランドです。
毎年新作の商品も出ておりますが素人目線ですと殆ど同じに見えます。
またロングセールされている商品は廃盤にならず何十年と作り続けられております。
新旧が分かると見た目には分からない革の劣化を想像する事が出来ます。
ボッテガヴェネタは一般的にカーフ、ラムレザーで製品を作られております。
確かに使い手にもよりますが15年前のレザーと5年前のレザーではどちらがこの先長く使えるのは明らかに後者となります。
中古で購入などされる場合には今後の使える財布の寿命にも影響してきます。
参考になれば幸いです。
タグの変更

バッグや財布などの内側ポケットなど見にくい場所に入っている事が多いです。
このタグにはもともと型番・素材番号・カラー番号などの明記がされており商品特定の需要な真贋ポイントの一つでした。
おおよそですが2012年頃まではこの表記しかされていないタグしか見た事がありませんでした。
しかし最近はこの表記がされなくなり下記表記へと変わりました。
こちらが新しい製品に入るタグになります。
バッグ、財布問わずこの形式になりました。新しい製品というのはこの表記で一目瞭然です。

鑑定士目線で言わせていただくと本当に嬉しくないマイナーチェンジです。
今までは何も苦労せずにタグをめくって型番を入れれば相場・真贋を確認出来ていました。
しかしこちらの表記となり型番を調べるのに時間がかかる事も・・・
特にバッグはモデル名など定番の物が少なく調べる時間が明らかに増えました。
今後はお客様を待たせないように勉強がより必要になりました。
ファスナー金具の変更
ファスナーの金具もマイナーチェンジがされました。
古いボッテガヴェネタのファスナーはスイス高級ファスナー「riri」を使用した製品が非常に多いです。ririファスナーは他ハイブランドでも昔から多く使用される人気のファスナーです。
このファスナーですが新しいモデルには採用されている事が少なくなりました。
最近よく見かけるファスナーは「バタフライ」「無地」のファスナーが使われている事が多いです。
とくにこの形状のバタフライはボッテガヴェネタの製品でも多数見られる機会が増えてきたアイコンとなります。同じ年式でも無地の物もありどちらが新しいという事は分かりませんが「riri」ではなくなってきました。
この金具のデザインを今回は上手に確認出来ましたが財布なんかだとかなり強い力で捲らないと確認する事が出来ません。真贋などで見る事も重要ではありますがあまり力を入れずぎて壊さないように注意して下さい。
古いヴィンテージモデル
ここまではボッテガヴェネタのイントレチャートが認知されてからの新旧について紹介させていただきましたが実はボッテガヴェネタの歴史は長くイントレチャートが流行る前からブランドアイテムを販売しておりました。
今でこそブランドアイテムはシンプルで洒落たレザーアイテムが多い印象ですが昔はレオパード柄(ヒョウ柄)のアイテムが主流でした。
鑑定の仕事をしていると本当に珍しいですがたまにこのレオパード柄のヴィンテージボッテガヴェネタを査定させていただく機会があります。
作りも古く現行で販売されているようなレザーではなくナイロンでの作りとなりますので買取り価格も1,000~3,000円と安価になる事が殆どではありますが存在する事だけは知っておいて下さい。
現在販売されているようにバッグ内側にはタグもついております。
デザインが異なりますがしっかりとした作りです。
ボッテガのロゴも少し変わった形ですがしっかりとついております。
決して偽物ではありません。しっかりとこの形状は覚えておいた方が良いです。
もしかしたらヴィンテージシャネルのように需要の高まりから相場が上がるかも・・・
最近ではボッテガベネタでレザータイプのバッグからレオパード柄が発売されています。
是非今後の相場も含めて注目されると思います。
まとめ
ボッテガヴェネタの財布なんかは長い間デザインが変わっておりません。
外観からでは新旧が分かりませんが今回のポイントを見て確認して見て下さい。
新旧とは言いましたが本当にボッテガヴェネタは上質なレザーを丁寧に仕上げられたブランドですのでとても長く使用出来ます。
僕も財布を使っておりますが既に5年は経過しておりますがまだまだ現役です。
新旧問わず是非こんな素晴らしいブランドを使用してみてはいかがでしょうか?