ブルガリの代表的リング「B-ZERO1」シリーズは誕生から殆どデザインを変える事なく販売されております。
ブルガリだけでなくブランドジュエリーの中でも人気が高いモデルで非常に多くの方から支持されております。
そんなブルガリのB-ZERO1リングですが最近嬉しい仕様変更を確認しました。
正直鑑定士としてはずっと待っていた作りです。
本記事ではそんな新しい仕様を紹介させていただきます。
メーカーが公表しているわけでなく一人の鑑定士の意見として書かせていただきます。予めご了承下さい。
【ブルガリ】B-ZERO1リングに加わった嬉しい仕様
これは買取業を営んでいる方にはとても嬉しい仕様と言えます。
なんと遂にB-ZERO1リングに「シリアルナンバー」が刻印されました。

他のどんな高額ブランドもシリアルナンバーは打刻されている事が多いです。
カルティエ、シャネル、ハリーウィンストン、ティファニー、ヴァンクリーフなど・・・
おそらくこれだけ高額なブランドですと型を作るだけで簡単に模造品が作れてしまうので「シリアルナンバー」を入れる事で偽物を防止する役割を担っていたんだと思います。
シリアルナンバーがあってもシンプルなデザインのハイジュエリーは模造品が多く一般ユーザーだけでなく買取ブランド鑑定士も手をやいております。
特にカルティエのラブブレスやヴァンクリーフのアルハンブラネックレスなどは市場にコピー商品が出回り業界を騒がせました。
シリアルナンバーを入れる事で商品管理も徹底する事が出来ます。
どの国のどの販売店に商品を入れたのかを全てデータ管理する為にもシリアルナンバーはあったほうが良いとブルガリも判断したのではないでしょうか?

ここ数年で入るようになったのは分かるんですが正確な年数は分かりません。
保証書で確認すると2016年には既に打刻がされるようになっておりました。
なぜ今までシリアルナンバーが入っていなかったのか?
おそらくブルガリのB-ZERO1シリーズはコピー商品などの模造品が少なかったのではと考えております。
僕も長くブランド品の鑑定士をしておりますがB-ZERO1の模造品は見た経験がありません。
恐らくですがB-ZERO1の形状で模造品を作るのがとてもコストがかかるからだと考えます。
B-ZERO1リングを触った事がある方は分かると思いますがスプリングの形状をしており力を加えると伸縮します。
僕は当初内側にスプリングを入れて外側を金で作っているんだと思っていました。
しかし壊して見てみると金だけでスプリングを再現させ伸縮可能にしていました。
構造をみても作るのはとても手間がかかりそうです。
また意外と内側刻印の種類も多いです。
ブランド名、サイズ、素材、製造国、謎の☆数字マークなど
コピー商品を作る業者はなるべく手間がかからず安く作れる物を好みます。
例えばクロムハーツのような定価は高額なのに材質が安価なシルバーやカルティエのラブリングのようにとてもシンプルで簡単に作れるデザインの物です。
そんな中B-ZERO1シリーズはあえて模造品を製造して販売するのはメリットが少ないと判断されたのではないでしょうか?
そういった理由も大きくありシリアルナンバーは入るのが遅かったんだと思います。
シリアルナンバーが入った理由
商品管理の円滑化は勿論ですがB-ZERO1シリーズの「レジェンド」の販売も大きな理由と考えます。
上記でも説明させていただきましたがB-ZERO1リングにはスプリングの伸縮が表現されたリングです。
しかし新しくラインに追加したレジェンドにはその伸縮がありません。
つまり今後簡単に型を作れば模造品が作れてしまう事が懸念されます。
昔は型にいれたぐらいの作りでは簡単に見抜けるという方もみえました。
しかし最近の技術は非常に優れており本当に見分けがつかない事をラブブレスで知らされました。
今後はより精巧な作りになると思います。保証書などの照らし合わせは重要なポイントとなります。
他にも変わった作り
正直リングの作りの違いは分かりませんが付属品の仕様が変わったと思います。
B-ZERO1リングはとても様々な素材、種類の付属品の箱があるので必ずとは言えませんが最近は内張りがサテン地の物が多く感じます。
昔の付属品の箱は合皮のような素材でした。
宝石などついた豪華なリングなどは内側が起毛した物も確認出来るので一概には言い切れませんがサテン地は比較的新しいと思います。
細かい部分ですが参考にしてみて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
B-ZERO1のように長く人気を支えている不変的なモデルでも日々進化していきます。
本当にこのシリアル刻印の追加は鑑定士として安心して買取出来るポイントでもあるので嬉しいです。
金相場の高騰により重量のある号数の大きなB-ZERO1リングの相場が大きく高騰しております。
価格高騰すると偽物が多くなるのはいつの時代もあります。
今後も注目され続けるアイテムだと思いますので仕様変更などはしっかり確認しましょう。