本日はメンズラインが廃盤となってしまいましたが今なお人気のあるカルティエ「サントスガルベSM」を見ながらどなたでも簡単に覚えれるカルティエの真贋知識についてお伝えさせていただきます。
カルティエは宝飾ブランドとして有名ですが時計にも最近非常に力を入れております。
今までは外側時計と言われ内部機構はいまいちと言われておりましたが最近では多数自社ムーブメントを搭載したモデルを発表して人気が高騰しております。

残念ながら人気が上がればそれだけ基準外の商品が流通します。
またマイナーチェンジなども多く覚えるポイントが多数存在します。
今回は非常に簡単ではありますがどなたでも出来る簡易真贋やブランド知識を公開します。少しでも皆様が基準外の商品を買取してしまわないようになれば幸いです。
青石リューズの傷に注意
こちらの時計を査定する際に注意が必要なのは「リューズ」です。


カルティエの時計はリューズに青い石を使われる事が多いです。
よくカルティエの時計はリューズにサファイアが使われていると言われます。勿論使用されているモデルも存在しますが基本的には金無垢など超高額モデルになります。
一般的なステンレスモデルですとサファイアスピネルを使用します。
ガラスなどよりも強いモース硬度ですが使用でぶつけると傷、欠けが出やすいです。
しっかり見ないと気づかない傷もあります。ルーペでしっかりと確認する事をお勧めします。
ここを見落とすと全体は綺麗だけどリューズだけガタガタの個体を高値で買取りしてしまいます。
また基準外の商品はスピネルではなくガラスを使います。ちょっとした傷ではなく完全に割れていたりそもそもとれていたら注意しましょう。
バックルの新旧
サントスガルベのバックルは新旧が存在します。
ブレスが一列全く同じデザインの新型
バックル部分のみカルティエの2Cロゴが入った旧型。

新型は観音開きのバックルに対して旧バックルは片開きとなっております。
やっぱり最近はどのメーカーも片開きから観音開きに仕様を変更される傾向があります。

そんな風に思われているのは私だけでしょうか?
旧型好きは中古販売価格も安くなりますのでラッキーです。
裏蓋の刻印
カルティエの時計は裏蓋にも情報があります。
特にポイントは4桁数字とネジ穴
カルティの型番は時計の裏蓋には刻印されません。特定も難しく初心者には外観で判断するのは難しいです。
しかしカルティエの時計にはケースに4桁の数字が刻印されております。
こちらの番号とカルティエで検索すると類似モデルが多数出ます。その際、全く似たモデルが出ないのは適当な数字が刻印されている可能性が高いので注意が必要です。
この検索の方法だとケースの種類が同じモデルが多数出てきます。
異なるポイント
✔サイズ
✔バックルの形状
✔素材
こういったケースデザインとは異なるポイントが違うと相場が異なります。
似ているからとすぐ特定した査定の出し方は注意が必要です。
新人の頃はよくモデルを見間違えて失敗しました。
ネジの入り具合
ネジ穴は深く入り込んでいない状態が本物です。
基準外の商品は非常に奥まで入りこんでおります。
本物の入り方をしっかりと覚えて下さい。

これだと買取りは難しいと諦め裏蓋を閉めようとしたとき事件は起きました。
なんとネジが閉まらない!?
基準外の商品に多いですがネジなどが簡素な作りとなっており何度も開け閉めが出来なくなっていたんです。

ここで活躍したのが浸透潤滑剤です!
一般的に聞き馴染みがあるのはKURE5-56です。
錆びた製品に使う事で非常に滑らかに動くようになる優れものです。
これを吹きかける事でネジが回り大きなクレームを回避しました。
話しは戻りますが基準外の商品取扱いはこういった部分を見ても非常に作りは雑です。
ネジが中まで入り切らなかったりしていたりネジが無かったりしたら要注意です。
隠し文字の存在
カルティエの時計で有名な隠し文字。インデックスのローマ数字の中にカルティエのロゴが小さくプリントされております。
ココがポイント
レディースモデルには10時、メンズモデルには7時に入る事が多いです。
よく様々なサイトでこの隠し文字は綺麗に入っていれば本物、汚いと偽物と言われますが多く見てきた感想としては結構全部汚いです。というよりも小さいロゴなので潰れており読みにくい個体が多いです。
綺麗にこしたことは無いですが汚い=基準外の商品ではないです。
まとめ
入門編ではありますがこれだけの確認でも基準外の商品を買取りするリスクを減らす事が出来ると思います。
基本的にはカルティエの時計は裏蓋がマイナスネジとなっておりますので簡単に開ける事が出来ます。
時計内部を確認してムーブメントを見るのが一番安心ですので最終は絶対開けるようにしましょう。
またそれでも不安であればメーカー修理に出して下さい。正規販売店に直接持ち込まれるのでも良いですが郵送でも修理は受けております。郵送での修理方法はこちらの記事を参考にして下さい。
カルティエはリシュモングループとなりますので対応は非常に速いです。
修理依頼を郵送で行い1~2週間あれば見積もりがあがります。
中古で購入する際は注意しましょう。