1995年に発表された人気カルティエウォッチ「パシャC」
ケース径は今では小さいと言われる35mmとなっており男性でも女性でも使える人気ウォッチとして知られております。
2016年に残念ながら廃盤になってしまいましたがロングセールされていた事もあり中古市場でも人気が高いです。
そんな人気ウォッチに新旧が有る事はご存知でしょうか?
一目で新旧から真贋出来るポイントまで本記事では紹介させていただきますので中古で購入などする際は参考になれば幸いです。
参考になれば幸いです。
Contents
カルティエのパシャCとは
パシャCとは発売当時はカルティエの中では珍しいラウンド形状のスポーツウォッチとして注目されたモデルです。
パシャCが初めて作られたパシャシリーズと思われている方も多いですが実はパシャが作られ出してから10周年の記念で誕生したシリーズです。
もともと時計として高級ブランドのカルティエになりますのでパシャも18Kやコンビなど上質な素材を使う事が多いモデルでしたがオールステンレスが一般的になり比較的購入しやすいモデルとなりました。
特にパシャCはケース径が35mmと昔ではメンズとして一般的なサイズでしたが現在では少し小さめサイズです。
有名どこで言うとロレックスのエクスプローラー1が36mmとなりますので一回り小さいですね。
しかしカルティエという宝飾性の高いモデルですので男性がこの一回り小さい時計を使用しているとエレガントでかっこいいです。
また最近では女性でも自動巻きの腕時計を使用される方も増えてきました。
女性の使用する時計としては一回り大きいですがロレックスのサブマリーナなど使われる女性も見えるので決して違和感なく使えると思います。
そんな男性にも女性にも人気がある為、カルティエの時計の中ではとても有名なモデルです。
カルティエの自動巻きの時計と聞くと価格も高いように思われがちですが中古などで購入される事を検討していただければ10~15万円で比較的状態の良いモデルを購入する事が出来ます。
中古で購入される時どんなポイントを抑えれば良いのか?そんなポイントについて紹介させていただきます。
カルティエの新旧マイナーチェンジの紹介
これだけ長く販売されていたモデルですのでパシャCはマイナーチェンジがされております。
入社したばかりの僕には全て同じに見えて苦労したのを覚えております。
カルティエのパシャCは「初期」「中期」「後期」に分ける事が出来ます。
そんな新旧を見分けるポイントをご紹介させていただきます。
カルティエ・パシャC「初期」仕様
1995年に発売されたパシャCの初期の作りになります。
パシャCの初期はデイト表示の部分が丸形になっております。
またよく見るとロレックスのように拡大鏡がついておりデイトの文字が若干大きく見えます。
おそらくこの拡大鏡が安価に見えたりより視認性を高める為、次の仕様へとマイナーチェンジされました。
文字盤の夜光がトリチウムがやけたヴィンテージ感のあるモデルも多いです。
でも個人的にはロレックス、オメガと違ってカルティエのような宝飾性の高いブランドはヴィンテージ感は嬉しいポイントとはいいにくいです。どうしても汚く見えてしまうので中古相場にもプレミアはついておりません。
カルティエ・パシャC「中期」仕様
初期のモデルで課題となったデイト表示ですがなんと思い切ってビッグデイト表記に変更されました。
ビッグデイトとは
こちらの仕様となり視認性は格段に向上しました。
しかしこの仕様となり多く確認される不具合もありました。
カレンダーディスクを2枚使用しており機械式時計としては1枚の物よりもより複雑な作りとなっております。
そんな事もあり日付が09→10日や29→30日など2枚ともディスクを使用する日付変更時に不良が出やすくなっております。
時計修理業者にも買取りする時は必ず動作確認をしてから買取りするように推奨されております。
確認方法
カレンダーがどちらも動く日付変更をしてみて下さい。
例えば09→10日や19→20日なんかです。
不具合があると日付変更が出来なかったり片方しか動かなかったりします。
オーバーホールで改善される事が殆どではありますがパーツ破損などが原因の時は大きな修理代がかかりますので注意して下さい。
このような事もありより不具合無く利用できる次期モデルにマイナーチェンジがされました。
カルティエ・パシャC「後期」仕様
こうして最終形態としてブラッシュアップされたのがこちらのパシャCです。
一度は視認性を高める為にビッグデイトとなりましたが動作トラブルが多く通常のデイトに戻りました。
初期と異なる部分は拡大鏡が無くなりデイト窓が四角になりました。
また初期のデイトが真っすぐな表示だったのに対して少し斜めに入るようになりました。
シンプルかつスタイリッシュなモデルに着地しました。
マイナーチェンジによる買取り価格の違い
ロレックスの年式のように新旧で買取り価格が異なります。
初期、中期、後期で買取り価格は何万円も変わります。
大きく変わるのは最終仕様の後期モデル。やはり一番人気で中古市場でも高額に取引されております。
文字盤の種類は多いですが一番人気は黒文字盤です。
ピンク文字盤なんかも可愛いですが買取りは一番安くなります。
リセールバリューを考えるなら黒一択ですね。
ギャラの有無でも買取価格は変わりますので付属品は大切にしましょう。
文字盤の夜光の種類
新旧のポイントとして夜光の種類にも変化が見られます。
ロレックスのように夜光がトリチウムからルミノバに変更されております。
光りかた、色味である程度分かる方もみえると思いますが分からない方はインデックスの6時側を見るようにして下さい。
「L-SWISS-L」こちらが記載さればルミノバ夜光と考えられます。Lがルミノバを表しております。
こちらはトリチウムの表記です。
トリチウム、ルミノバには好き嫌いがあると思いますがある程度新旧が分かります。
ロレックスの夜光の記事にも詳しく書いておりますので参考にして下さい。
パシャCの究極の真贋ポイント
真贋ポイントを細かく言えば作りなどが多くあげられますがここが一番特徴的な部分を紹介させていただきます。
パシャCの真贋ポイント①:リューズガード根元の加工
パシャCはリューズガードの根本の作りに特徴があります。
こ
の根本の部分ですが一見すると丸に見えますがよく見ると実はギザギザの形状をしております。
恐らく丸い形状だと摩擦がかからず抜け落ちたりする可能性があるのでギザギザにしたのではと考えております。
パシャC以外にもパシャには適用出来る真贋ポイントではありますが丸い形状の物も確認出来ます。
このポイントがギザギザで偽物は僕は見た事がありません。非常に信頼出来る真贋ポイントなので確認するようにして下さい。
パシャCの真贋ポイント②:リューズガード裏側の青いペイント
リューズガードを外して裏側をみるとケースとの接合部分に青いプリントがしてある個体があります。
なんの理由があってこの部分に色がつけられているか不明ですがこの加工がされており偽物も非常に珍しいです。
シルバーにブルーの加工ですので一目で分かります。見るようにして下さい。
まとめ
パシャCで知らないといけない新旧マイナーチェンジと真贋ポイントを紹介させていただきました。
このポイントを抑えていれば偽物を買ってしまったり古い、新しいを見間違える事が無くなると思います。
男女兼用のモデルはあまり人気が無いですがパシャCは違います。
男性がつけてもオシャレ、女性がつけても可愛いのでペアウォッチとしても人気があります。
知名度、認知度のわりに中古相場も比較的お値打ちで20万円以下で購入出来るモデルも多い事から初めての高級時計や少し外したセカンドウォッチに購入される方が増えております。
是非この人気ウォッチを試してみて下さい。