よくブランド品の究極の真贋方法はメーカー修理に出す事と言われております。
そりゃ作っている方たちの回答が一番信憑性の高い結果になるのは当然ですよね。
僕も真贋が不安なギャラの無いアイテムはよくメーカーにて確認をとります。
そんな真贋方法においてカルティエより基準外の商品と回答がありました!
要約すると「偽物」という回答です!!
普通ならその連絡だけなのですがカルティエからの手紙は何やら模造品の提出を迫られる内容が・・・
この手紙を貰うととても不安になられる方が多いと思いますので記事にまとめさせていただきました。
ではどんな手紙、どんな対応をすれば良いか参考になれば幸いです。
カルティエへの修理依頼
僕はカルティエの時計やアクセサリーを買取りした際、少しでも不安がある場合はカルティエに修理依頼をする事が多いです。
なぜならカルティエでメンテナンスをしていただけるというのは完璧な本物という証明になるからです。
アクセサリーなら磨き。時計ならオーバーホールで修理依頼をします。
特にカルティエのゴールドで作られたラブシリーズなどは基準外の商品が多くギャラがなければカルティエで磨きをさせていただき販売します。
カルティエのアクセサリーは物によっても異なりますが10,000~20,000円で施工してくれます。
たったそれだけの費用で本物の証明でもある修理明細書をつけていただけます。
様々なブランドに修理依頼をしていますが中には僕たちのようなリユース業者を嫌い修理してくれないメーカーもあります。

色々なルールの多いメーカー修理ですがカルティエは面倒な修理依頼における縛りがありません。
ポイント
・決まったフォーマットで修理依頼表を作る
・直接ショップに持ち込む
・ギャラがいる
・キャンセル料がかかる
こういった事が一切無いので本当に簡単に依頼出来ます。
適当に修理内容を書いて郵送で送る→FAXで見積もり金額が来る→修理するなら進行のFAXを送り返す。
ただこれだけ。
誰でも出来ますよね。
修理依頼方法を細かくまとめた記事になります。良ければ併せて読んで下さい。
あまり宜しくはありませんが修理もしないでこのカルティエの修理見積もりのFAXを真贋の付属品として販売する業者も中にはあります。
注意
この行為はカルティエの業務妨害になりますし今後の修理が厳しくなるので絶対やってはいけない行為だと思います。
僕はとんでもない修理代でない限りなるべく修理を行うようにしています。
カルティエより基準外の連絡が!
いつものように本体だけのカルティエを買取りしてメーカーに修理依頼に出しました。
修理から戻ったらいくらで売ろう。
そんな気持ちでワクワクしてたら見慣れない書類がカルティエから!
なんか重々しい書類だけどなんかカルティエを怒らせる事したかなとドキドキしながら封筒を開けるとこんな書類が!
要約すると
「送ってもらった商品は基準外の商品だよ」
「カルティエはこの基準外の商品を許さないから入手経路を教えて」
「ちなみに参考資料にするからこれ頂戴」
こんな内容だと思います。
はじめてこんな書類と修理に出した商品が返送されました。
勿論修理内容は無料で「基準外の商品」の一言が・・・
とくに僕は業者になるのでカルティエさんはメチャクチャ怒っているように見えました。
それどころか同意書の内容を見ると強制で押収されるのかと錯覚します。
どうしよう。これ商品を提出しないと今後付き合いしてくれないとかペナルティとかあるのかな。
下手したら訴えられたりするのかも・・・とても不安でした。
何も連絡しなくて大丈夫!
結論から申し上げますと特に何かしなくてもペナルティや連絡などはありません。
あくまで形式に沿って行っており「もし協力出来る方が見えたらお願いします」という意味でした。
分かんないから送ろうかと思いましたが会社上司に相談したら「前も来たけど何も無かった」とアドバイスが!
もつべきものは仲間の存在ですね。
だってこの商品を手放したらこれを売ったお客様に返金依頼が出来なくなりますよね。
危なかったぜ。
実は使える・助かる真贋書類
こういった偽物と明記されている書類ですが実はとても使える・助かる書類です。

この書類があれば売られた相手にしっかりと返金請求が出来ます。
現在CtoCという御客様同士でやりとりをするプラットフォームが人気です。
最近では「メルカリ」が有名でしょうか。周りに利用している方も多いと思います。
メルカリなどでは偽物も多く販売されており僕ら鑑定士にもよく本物か確認して欲しいと依頼があります。
メルカリなどで偽物を購入してしまった場合はそれが偽物という確固たる証明が必要になります。
よくブランド鑑定士の証明がそれにあたると思われている方がみえますがそれは間違いです。
僕らは国家資格などなく完全自称で鑑定士を名乗っておりますので法的効果のある発言は出来ません。
しかし今回届いたような明確に偽物を表す書類がメーカーからいただければ相手に返金請求が出来ますしプラットフォームに申請して支払いをストップなど対応いただけます。
シャネルなどは書類などいただけず口頭のみでの断りの為、この証明が難しいです。
このような書類はこのような使い道があるんです。
まとめ
さすがの大手ハイブランドカルティエでした。
今後の再発を防ぐ為、入手経路など明確に分かったら徹底的に探しだして対応する意識が見られました。
他のブランドでも基準外の連絡をいただいた事は多数ありますが「当社の商品ではないので修理出来ません。」この回答だけで終わってしまいます。
これだけ基準外の商品撲滅に取り組んでいるので協力したかったですがいかんせん買取価格が高額で手放せなかった。
今後あってはいけないですがまた機会があったら協力出来るようにしたいです。