腕時計好きな方にはブライトリングが好きな方も多いのではないでしょうか?
世界で初めて腕時計のクロノグラフを開発した歴史あるメーカーでパイロットウォッチといえば必ず名前が上がるブランドです、

特に既に廃盤になった「クロノマットエボリューション」は現行のクロノマット44よりも好きでした。
本記事ではそんなクロノマットエボリューションの作りについて紹介します。
僕もこのモデルのコピー商品は買取りした事があり苦い思い出もあります。
細かな作りを紹介する事でコピー商品を掴まされる方が減れば幸いです。
Contents
ブライトリング クロノマットエボリューションとは
クロノマットエボリューションはブライトリングの中でも人気のパイロットウォッチです。
このモデルの凄いのはユーザーが一般的に使う上で必要な機能が揃っている部分だと思います。
人気機能
✔300mのハイスペック防水
✔機械好きには堪らないクロノグラフ
✔ビジネスマン必須のデイト
✔ダイバーズウォッチに必要な逆回転防止ベゼル
パイロットウォッチでこれ程高い防水は搭載される事が少ないです。
ねじ込み式のリューズを搭載する事でもともとデカ厚ウォッチという事もあり高い防水性を確保する事が出来ました。
ケース径は昨今では当たり前の44mmケース。
パネライ、ウブロなどの時計と同じサイズになっており腕元の存在感はとてもあります。
中古相場も以前に比べるとお値打ちになっており30万前半で購入出来る個体も増えてきました。
これだけ多機能ですと腕時計の入門編としてもオススメしたいモデルとなっております。

個人の好き嫌いがありますが僕個人的にはクロノマットエボリューションの方が好きです。
クロノマットエボリューションには煌びやかなイメージよりも無骨なイメージが強いです。
そんな少し使用感がある使い古されたヴィンテージ感が好きな僕には堪らないシルエットとなっております。
現行のクロノマット44が発表された2009年までの間、爆発的な人気がありこのモデルをきっかけにブライトリングを知られた方も見えると思います。
ブライトリング クロノマットエボリューションの真贋ポイント
それだけ人気があると必ずと言ってもつきものとなるのがコピー商品です。
クロノマットエボリューションは僕も偽物を買取りしてしまった事があるモデルです。
非常にハイレベルな偽物が多いです。
廃盤となり非常に長い年数が経過して本物でも経年劣化が出ている個体が多く偽物の雑な作りと見分けがつけにくくなっております。
付属品を無くされて持ち込まれるお客様も多くインターネット上でも時計のみで販売されている物も多いです。
「ギャランティーがないから恐い。」
そんな声を沢山聞きます。
そんなクロノマットエボリューションの真贋ポイントをまとめさせていただきました。
このポイントを見る事で偽物を掴まされる可能性を大きく下げる事が出来ます。
是非必ず見るようにして下さい。
真贋ポイント①:デイト部分の隙間
ブライトリングの真贋でまず初めに確認する部分はデイトの作りです。
時計の真贋において一番お伝えしてきた部分かもしれません。
時計のデイトは文字盤の下にカレンダーディスクが入ります。
なるべく時計の厚みを減らす為、文字盤とカレンダーディスクに隙間は無いくらい密接に取り付けられます。
なので斜めからデイトをみても次の日が見えるなどは殆どありません。
ウブロのように斜めからデイトを見ると隙間があるブランドもありますが一般的に高額時計ではあまり見られない現象です。
ウブロのデイト画像はこちらの記事で記載させていただいております。参考にご確認下さい。
真贋ポイント②:針受けの中心加工
全ての針が留めてある中心部分を「針受け」と言います。
この部分は時計フェイスの真ん中という事もありとても綺麗な仕上がりになっております。
偽物はこの部分がとても雑なカットになっていたり潰れていたります。
どの高級時計もこの部分は綺麗な加工になっております。
真贋ポイント③:ベゼルフチにあるBマーク
ブライトリングのクロノマットエボリューションやスーパーオーシャンはベゼルに「Bマーク」というイニシャルのBが刻印されております。
とても小さいですがベゼル部分を見渡していただけば見落とす事は無いと思います。
この刻印ですが一般的には偽物を作る業者も周知している情報となりますので偽物のモデルにも入っている個体が多いです。
刻印の入れ方
本物:打刻
偽物:レーザー刻印
この違いが重要です。偽物にレーザー刻印が多く僕が買取りした偽物もレーザー刻印でした。
しっかりとBマークを確認するようにしましょう。
真贋ポイント④:バックルブライトリングロゴの裏側
バックルにはブライトリングのロゴが立派に入っております。
ここで偽物に多いのは開閉時裏側になるので確認してみて下さい。
画像のようにフラットで凹凸が無い物であれば心配ありません。
おそらく本物となります。
危険なのはこの部分に凹凸があるもの。Bロゴのエンブレムを取り付ける際についてしまうかもしれませんが偽物には違和感ある跡がつきます。
真贋ポイント⑤:無反射コーティング
ブライトリングのクロノマットエボリューションは風防に無反射コーティングが施されております。
無反射コーティングとは時計の文字盤をどの角度から見ても見やすいように光が反射しにくい加工がされたコーティングになります。
室内の蛍光灯を風防に映りこむようにしていただくと無反射コーティングがされているとブルーの輝きになります。
このコーティングがされていれば安心出来るポイントになります。
このコーティングは長年の使用で剥がれる事もあります。
剥がれているから偽物という訳ではありませんのでご注意下さい。
真贋ポイント⑥:ブレスバックルの角の仕上がり
よくWEB上での真贋ポイントで高額時計は細部の仕上げがしっかりされているので素手で触っても痛くない仕様になっていると紹介されております。
確かに高額時計は使い手の事を考えており使用していて痛いという事は少ないです。
しかしブライトリングのクロノマットエボリューションはこのバックルの角は指で押すととても痛いです。
少し力を入れて引っ張れば怪我をするような鋭利な仕様となっております。
「ここが尖っているから偽物」
そのような事にはなりませんので注意が必要です。
真贋ポイント⑦:バックルロゴの刻印
バックルのロゴは重要な真贋ポイントになります。

毎度偽物の記事を書くときにも紹介しておりますが偽物の作りが雑になるのは一般的に見られない部分です。
なので時計などは裏蓋、バックル、ムーブメントを確認すると雑な部分が出る時があります。
バックル部分は僕が買取りした偽物も作りが違いました。
本物は字体が深くしっかりと打ち込まれております。
僕が買取りした偽物は線がとても細く浅い打刻となっておりました。
本物と比較すれば一瞬で分かりました。本物の画像でも用意しておくと安心です。
真贋ポイント⑧:ムーブメントの作り
ロレックスの真贋方法でも紹介させていただいておりますが時計の真贋では一番信頼出来る真贋方法です。
ロレックスの裏蓋開閉方法などはこちらでもご紹介しております。是非併せてお読み下さい。

道具さえあれば誰でも簡単に開ける事が出来ます。僕も開けれるか心配でしたが簡単すぎてビックリしました。
なかなか開ける機会は少ないかもしれませんが持ち込みの多いモデルはご用意をしておいた方が良いかもしれません。
裏蓋も見ない部分ですがこんな綺麗な加工がされておりしっかりとブランドネームが刻印されております。
最近の偽物はムーブメントにもブランドネームが入っている物が多いです。
ロゴの有無だけでなくムーブメントの作りもWEBで照らし合わせて照合するようにして下さい。
まとめ
これが僕が見るブライトリングのクロノマットエボリューションの真贋ポイントです。
偽物を買取りしてしまった僕がいうのも信憑性が低いかもしれませんが買ったからこそ分かるポイントです。
でもやっぱり究極はオープナーでの内部確認が一番安心します。
各種時計のオープナーは準備しておいた方が良いです。
今後もブライトリングは時計ブランドでも人気が高く取り扱いも多いと思います。
偽物を買取りしないように注意して下さい。