ロレックスのスポーツモデルで今一番話題を集めているのはデイトナでは無く「GMTマスター」だと思います。
今まではデイトナ、サブマリーナの陰に隠れていたスポーツモデルですが相場の著しい高騰が目立つ超人気モデルとなりました。
特に高騰が目立ち出したのは2014年「116719BLRO」が発表されたのがきっかけとされております。
そんなGMTマスターの高騰の理由とベゼルの交換方法を紹介させていただければと思います。
Contents
GMTマスター高騰の理由
ロレックスのGMTマスターは発売当時はそれ程人気はありませんでした。デザインはスポーツモデルの「サブマリーナ」に似ておりサブマリーナを購入出来なかった方や他人とモデルが被りたくない方が購入されたモデルでした。
パイロットウォッチなので人気が出そうですよね。でもロレックスの歴史を見てみるとあまりパイロットの功績は有名ではないです。それに比べダイバーズの功績は有名である事からサブマリーナやシードゥエラーが注目をされてきました。
やっぱりより功績を残したジャンルに特化したモデルが人気が出る傾向があります。
ではそんな今まであまり存在感の無かったGMTマスターがサブマリーナなどの人気モデルより相場が高騰しているのか僕なりの考察を紹介させていただきます。
理由①:2014年発表金無垢モデル「116719BLRO」の発表
2014年にGMTマスターの新作が発表されました。それまで6桁リファレンスの「116710」が5桁リファレンスの良い部分を継承しながらも良い進化を見せて人気を集めておりましたが青×赤ベゼルを搭載してホワイトゴールド無垢で誕生しました。


半分当たっています。というのも新作が登場すると旧作は廃盤となり購入が出来なくなる可能性から相場は高騰します。しかし116719BLROが発表された時、既に廃盤となっておりました。
では何が原因か?その答えは外観のデザインになります。
「16710」と「116719BLRO」の外観を同じベゼルカラーで比較して見て下さい。ステンレスとホワイトゴールドという素材の価値としては大きく異なるモデルですが非常に似ております。
ポイント
116719BLROは300~400万で販売されている時計です。例えカッコイイと思ってもなかなか購入出来る価格ではありません。しかし16710ならいかがでしょうか?確かに高額な時計ですが現実味ある価格で販売されております。
そんな事から16710の青×赤ベゼルに人気が集中して価格高騰となりました。
理由②:2018年発表の「126710BLRO」の登場
出典:ロレックス公式サイト
再度注目が始まった2014年からジリジリと相場を上げていたGMTマスターに更なる追い風を起こしたのが2018年の126710BLROの発表です。
ロレックスマニアたちがどんな新作の発表があるか楽しみにしていた2018年のバーゼルで発表されました。
これまた新作は青×赤ベゼルのカラーでスポーツモデルなのにジュビリーブレスを合わせたオシャレな1本です。
このモデルの存在でより遊び心あるベゼルカラーが注目されました。そしてあわせて驚く事が中古市場の販売価格。
新品定価の倍以上で販売されている事もあり購入出来ない層が旧型「16700」「16710」に流れてきたことも相場高騰の理由です。
理由③:2019年廃盤「116710」そして新作「1126710BLNR」の発表。
出典:ロレックス公式サイト
2018年に話題を集めたのにさらに新カラーの発表を2019年に行い「116710」の廃盤もされました。
もうここまでくるとブランド業界では今デイトナよりも話題性があります。もうどのGMTマスターも全て価格は高騰しており良い個体は購入しにくくなりました。特に「116710」の中古売価はこの発表を受けて1.5倍となりました。
今後はますます購入が難しくなると言われております。
ロレックスによるベゼルカラーの交換について
ここまでがGMTマスターの説明をさせていただきましたがこういった理由によりGMTマスター=青×赤ベゼルと思われている方も多いのではないでしょうか?
話題は常に青×赤ベゼルで人気があるのもこのカラーです。
しかしGMTマスター「16710」には黒×黒や赤×黒といったベゼルカラーも存在します。
16710が発売されだした頃は黒×黒モデルが一番人気がありました。というのも理由はサブマリーナに似ておりサブマリーナを購入出来なかった方が仕方なく購入されたそうです。
黒×黒ベゼルのGMTマスターをお持ちの方は今話題の青×赤カラーが気になるひとも多いと思います!


確かにロレックスといえば誰もがご存知な高級時計です。なので修理代金やパーツ費用は高額になるケースが多いです。
今回は時計の状態も含め交換における2パターンを紹介します。費用も含めて検討してみてはいかがでしょうか?
内部状況「オーバーホール必須」状態
長い期間オーバーホールを行っておらず今回ベゼルディスクも交換を考えられているという場合はセットで行うのがお得です。
交換の手順は難しくありません。というよりは非常に簡単です。
通常とおり日本ロレックスにオーバーホールを出された際に「ベゼル交換」の依頼もあわせて行います。
この時注意が必要なのはベゼルカラーを選択する事!
今ついたベゼルが黒×黒でも使用で傷などついていた場合はメーカーもどのカラーに変更すれば良いか分かりません。
必ず好きなカラー選択をして下さい。
ちなみにベゼルを変更した際、前ついていたベゼルは勿論返却してくれるから安心です。気分で変更したい場合はカラーチェンジが可能となっております。
ここで気になる変更費用です。
結構かかりますね。今回は文字盤交換も含まれるので10万をこえる費用が発生しました。
内訳の中にベゼルの費用がありますが「10,000円」と意外に安価でセットしていただけます。
交換費用はオーバーホールの作業代に含まれるているのでかからないのでお得です。もしメーカーでオーバーホールをされるなら一番オススメのプランです。
内部状況「オーバーホール不要」状態
オーバーホールを日本ロレックスで出されたばかりや外部時計修理業者で行っている場合はオーバーホールとセットで行うのはコストがかかり過ぎます。
ではロレックスでベゼルの交換だけ承ってくれるのか?
結論としては交換してくれます。修理に出す際、オーバーホールは不要でベゼル交換だけ依頼して下さい。
その際かかる費用はベゼル代10,000円と交換工賃6,000円です。意外と安価に交換が可能です。
注意
あくまでオーバーホールが不要というのは使用者見解ではなくメーカーの判断によるものです。著しく状態が悪い場合はオーバーホールをセットでしか承ってくれない場合もあります。
外部時計業者によるベゼルカラーの交換について
万が一オーバーホールとセットじゃないと交換しないと言われたらあまりお勧めしませんが中古でベゼルを購入交換して下さい。
ヤフオクでベゼルが7.000円~10,000円で売られております。
注意が必要なのは年式により字体などが異なる場合があります。
必ず出品者にどの年式のモデルに使用されていたベゼルか確認してから購入して下さい。

はめ込まれているだけになりますので構造を理解していれば個人でも付け替えが可能です。
しかし力の入れ方など慣れないと壊してしまう可能性があります。
僕が利用している一般時計修理業者に依頼するとそれ程、難しい作業でないので1,000~2,000円で交換を行っていただけます。
その価格でリスクを下げれるなら業者に依頼する事をオススメします。
社外ベゼルの使用
今のGMTマスターのベゼルカラーには飽きがきたけど純正品のベゼルはちょっと高いと思われている方には社外ベゼルをオススメします。
純正品ではありませんが気軽にベゼルカラーをお試し出来る商品で5,000~6,000円程で販売されています。
このベゼルで色のイメージを確認していただき純正品を購入される方も見えます。
まとめ
GMTマスターの人気の理由も含め、ベゼルの交換をされる方が増えております。
勿論ベゼルだけが新しくなるのでヴィンテージをお求めの方は少し違和感を感じるかもしれません。
しかし個人的に青×赤や赤×黒の新しい色あせていないベゼルを見るととても色気があると感じます。
交換納期も約1カ月とそれ程長くありません。
もし黒×黒などをお持ちでイメチェンしたいけど新しい時計を購入する費用も無いという方はこのベゼル交換を検討されてはいかがでしょうか?
時計の存在感も増しオススメですよ♪特にヴィンテージGMTマスターはベゼルカラーなどの状態で買取り価格は大きく変わります。
ヴィンテージGMTマスターの記事もまとめておりますので併せて読んでいただきGMTマスターについて詳しくなっていただければ幸いです。