買取店を選ぶ時、皆様はどんなポイントを重視されますか?
少しでも高く売りたいお客様が殆どだと思います。
本日はお手持ちのブランド品、貴金属などを手放す際、どのようにするとより高額で売る事が出来るのか現役鑑定士目線でのコツをご紹介したいと思います。
Contents
買取店は少しでも安く買い取りたい、売り手は少しでも高く売りたいとお互いの意志が主張する場が買取店の現場だと思います。
それはすごい戦いの場でもあります。
店選びは非常に重要なポイント
鑑定士の商品知識の量は非常に重要なポイントです。
どれだけ接客が上手でも買取知識がなければ高額買取に繋がる可能性は低くなります。
稀に商品知識が無い為に通常相場よりも高く出してくれる可能性が無いわけではありません。
しかし買取スタッフもオーナーであったりサラリーマンとなりますので失敗は許されません。
分からない物に対して高額査定を出す可能性よりも通常相場よりも保険をかけて安く買取価格を提示する可能性の方が高くなります。
ですのでまず商品を売る場合は適正な金額を出せる買取店を選択しましょう。
買取店を探す方法はインターネットでの検索で良いと思います。「地域 ブランド品 高価買取」で検索すれば何社も買取店が出てくると思います。
ここで注意が必要になりますが上位検索店舗=高価買取店という訳ではありません。
絶対という訳ではありませんが広告費用をかければある程度、上位表示されます。
上位表示店舗だけ行くようにすると著しい安い買取は無いかもしれませんが逸脱した高価買取も見込めないと思います。
必ず合い見積もりは行うのが高く売る為の必要な作業
検索上位表示される有名店舗(全国区)、地域大型有名店、個人店の3社見積もりするのがオススメです。
上記店舗は勿論ブランド品の買取をメインで行っている店舗で行って下さい。
なんでも買取リサイクルショップなどは対象から外しましょう。
買取店舗を決めたら実際に見積もりを出してみましょう。
最近ですと実際の持ち込み意外にも出張買取、電話査定、宅配買取、LINE査定など各種様々な査定方法があります。
どれもメリット、デメリットがありますが一番のオススメは持ち込み査定です。
当たり前ですがしっかりと手にとり目で見て査定する方法がしっかりとした買取価格で後で買取価格を下げられる心配もありません。
査定方法は大きく分けてこの5パターン
買取店への持ち込み査定
メリット・・・実際に商品を手にとっていただき査定いただくので正確な買取価格の提示をいただけます。また目の前で商品査定を行っていただけるので商品に傷をつけられたりすり替えられる事はありません。
デメリット・・・買取店まで直接持ち込みをするので時間と手間がかかります。
出張買取
メリット・・・自宅にいながら鑑定士が来てくれるので手間いらず。高額品の持ち運びによる盗難、破損などをリスク軽減
デメリット・・・買取側に手間がかかるので買取価格が下がる。悪徳業者も多く家に招くリスク
電話査定
メリット・・・自宅で対面もせずに簡単に商品の価値が分かる
デメリット・・・見せていない為、実際の買取は下がる事が多いです。電話で高めに伝えて来店されたら傷などを理由に査定額を下げるのは常套手段です。そもそも来るか分からない電話対応に真剣な値付けをしない事も
宅配買取
メリット・・・自宅から簡単査定。実物も見せているので電話査定よりも正確。最近はどこの買取店も手数料、送料は無料
デメリット・・・見えない相手に商品を送るのは不安。商品が無くなる、すり替えられる、壊れる、傷つくなどのリスク有り。
LINE査定
メリット・・・画像も送るので電話よりは正確査定。物は送らないので壊れる、無くなるリスクは少ない。レスポンスが早くすぐ買取価格が分かる。
デメリット・・・査定金額が不明確になるので実際に持ち込むと減額される事が多い。
買取価格について
そもそも買取店に明確な買取価格という物は存在しません。
中古商品になりますので大体の売値という物は存在しますが必ず同じ商品状態の商品は無く販売価格は異なります。なので買取価格は買取に入るスタッフの見立てが重要となります。
買取させていただくスタッフはどれだけ経験豊富な鑑定士でも人間です。
見させていただいた商品の状態、人の態度など細かな部分で買取価格が上下します。したほうが良い点、悪い点をご紹介させていただきます。
商品の状態

査定の時、お客様に良く言われる一言です。
確かに拭けば落ちそうな汚れも実際買取査定中に拭くことは絶対しません。
万が一商品に傷がついたら責任問題になります。
では鑑定士はどうするかと言いますと汚れが落ちないリスクも考えて買取価格を提示します。
当たり前ですが落ちないリスクを回避する為で落ちたらラッキーという査定をします。ですので買取査定に持ち込み場合は必ずメンテンスを行ってからにしましょう。
時計などは動いていなくても買取はさせていただきます。
しかしクオーツ式(電池式)の時計は電池交換をしても動かない場合があります。
9割は電池交換して動きますが1割の動かない可能性も考えて買取を行います。
何度も言いますが働いている従業員はオーナーかサラリーマンです。赤字という失敗は許されませんので最悪のケースに備えて査定を行います。
1割の動かない原因は電池の液漏れが殆どです。
この故障の場合、オーバーホールや回路交換など非常に高額な修理代が発生しますので買取価格は下がります。
高額な時計の場合は電池交換をしてから持ち込みする事をお勧めします。
※安価な時計の場合は買取価格以上に電池交換費用がかかる場合があります。ある程度修理代、買取価格を考えて電池交換をして下さい。
付属品
購入時の付属品は必ずある場合は一緒に持って行きましょう。
買取価格が変わる事は勿論ですが無いと買取出来ないブランドなどもあります。
特に高額時計やジュエリーの保証書などはそれだけで買取価格が何万も変わる事があります。
あって損する物ではありませんので買取に持ち込む際は必ず探してからにしましょう。
また複数点ブランド品をお持ちの方はどれがどの付属品か分からなくなっている方も見えると思います。
分からなくても持ち込まれれば丁寧に教えてくれると思いますので心当たりのものは全て持ち込むようにしましょう。
査定時の応対方法について
あまり態度が悪いと買取側としては気分が良くありません。
特に最近はお客様が神様という時代ではないですのでもう来てもらわなくても良いと判断されると非常に買取価格が安くなります。
あまりにも腰を低くする必要はありませんが丁寧な受け答えをお勧めします。
鑑定士は関係なさそうな会話からお客様がその商品にどんな思いを持っているのか聞き出そうとしております。
必要以上に話す必要はありません。
特にいくらぐらいなら手放そうと考えているかなどという質問は答えるのは危険です。
鑑定士の心情とは
仮に10万を提示しようとしていても希望額が5万などと答えられて素直に10万つける鑑定士は少ないです。
少しでも安く買取しようとしている事を忘れてはいけません。
いつ購入された、どこで買ったなどは分かる限り答えていただいたほうが商品の信憑性も上がりますので是非答えましょう。
ここで大切なのは他社も既に合い見積もりをしているという事を伝えましょう。
そうする事で買いたたくのは難しいと鑑定士に気づいていただきます。
必ず他でいくらだったか聞かれますが答える必要はありません。
上級編
ここからは上級者が行わないと逆にマイナスになるので注意して行って下さい。
査定額の交渉
査定金額を出されたら本当でも嘘でも他店舗のほうが高かったといって持ち帰るふりをして下さい。
よっぽどそこで買取価格の交渉があります。
そこで適正な他店舗の金額を言えれば査定額が上がる可能性が高いです。
しかし仮に嘘でいった場合、買取価格を追いかけて来なければそこの店舗では売れません。
また売っても良いですが嘘をついた事がバレるので今後その店舗での高額査定は望めなくなります。
他店舗のほうが1割ぐらい高かった価格をお伝えすれば値段を追っかけてくれる可能性は高いです。
買取商品のリペア
買取品を良く見せる為のリペアを行います。
例えば色が剥げている所を塗り直し綺麗にする方法です。
上手くいけば高く売る事が出来ます。
しかしハイブランドは原則社外修理を非常に嫌いそいった手加えされた物は修理しないようにしております。著しく分かるリペアをすると買取を断られる事も・・・注意して自己責任で行って下さい。
まとめ
どうでしたでしょうか?
細かい部分もありますが日々の買取でこのような売り手、買い手の攻防が繰り広げられております。
少しでも高く売る為にも適正なブランド知識、買取知識があると鑑定士側も本気で査定する事が多いです。
買取価格、受け答え方法など細かなアドバイスもしておりますので是非ご相談していただければと思います。
皆様が高くブランド品を手放せる事を願っております。