ルイヴィトンの商品には経年劣化によってベタツク素材が使われていた商品が存在します。
特に財布、バッグの内側に使用された内張りは合皮を使用されている事も多く製造されて15年以上経過すると保存状況にもよって異なりますが内貼りのベタツキという症状が出ます。
名前の通り内張りがくっついて剥がれるので見て直ぐに分かります。
しかし丁寧に保管されている商品は内張りが剥がれていない状態の物もあります。

そう思われる方が多いと思いますが実際違います。目に見えて劣化が見えておらず少し使用しただけで内張りが剥がれてしまう状態の物も多いです。
僕はそれを隠れベタツキと呼んでおります。
そんな見た目では分からない隠れベタツキを見抜く方法を公開させていただきますので是非参考にして下さい。
隠れベタツキとは
隠れベタツキとは正式名称でなく僕が勝手に決めた症状名です。
上記でも記載させていただきましたが通常触ったり、見たりする事で分かるベタツキの状態と異なり分かりにくいベタツキの事をさします。
この記事を読んで下さっている方は既にご存知だと思いますがヴィトンの商品にはベタツキという最もポピュラーな経年劣化の症状が存在します。
このベタツキは症状が出ると商品価値が著しく下がるので非常に嫌われている症状です。
中古で商品を購入される時に気づく事が出来ないと高い勉強代になってしまいます。
隠れベタツキの確認方法
隠れベタツキは見た目では分かりにくいですがちょっとした確認方法や見るポイントを抑える事ですぐに見抜く事が出来ます。
①:怪しいと思う内張り部分に爪を立てる
一般的に製造されてから15年以上経過している商品であれば内張りは弱い状態になっていると決めつけて確認をしても良いぐらいだろと僕は思っています。
見た目が綺麗でも結構内張りは弱っています。
内張りの状態を確認するのに最も効率的な方法は爪を立てる事です。
こちらが問題ない状態に見える内張りです。
ここに爪を立てて跡が残れば内張りが弱っている状態です。
商品価値が下がりますのであまりやりたくはないですが爪で押すだけであとがしっかり残る状態だとひっかくと簡単に剥がれ落ちます。
ちなみにこちらが引っかいた画像です。それ程、力を入れなくても簡単に剥がれます。
この症状は長期で保存していた財布、バッグなどが使用されず保管されていた物によく見られます。ダメージこそ出ていませんが内貼りが弱くなっていますので急に使用をするとすぐに内張りが痛みます。
購入する前に必ず気づきたいポイントです。
まだ購入する前に爪を立てる確認はモラル違反だと思います。あくまで確認方法の一つとして覚えておいて下さい。
②:力を入れて曲げてみる
合皮の使用された内張り部分のフチを少し曲げて浮き上がり、シワが出ないか確認をします。
合皮が健康な状態ですと力を入れても浮き上がり、シワなどの症状は見られません。
こちらは綺麗に見える隠れベタツキの内貼りです。
内張りが弱った状態で力を入れると画像のようにシワ・浮き上がりが出ます。
この状態になっていると爪を立てなくても内張りが弱っていると分かります。非常に危険な症状ですので必ず覚えておいて下さい。
隠れベタツキ商品の認知の低さ
隠れベタツキの症状を知らない人は非常に多いです。ベタツキは一般的な買取をしている鑑定士なら知っている方も多いですが隠れベタツキはプロの間でもあまり認知されておりません。
通常ベタツキが明らかに出ている商品というのは使用もそれなりにされているので中古販売価格も安いです。しかし隠れベタツキの状態になる商品は全体は綺麗ですので中古販売価格も高額になります。
もしこの症状の事を知らないと近い未来、ベタツキになる商品を高く購入してしまう事になるんです。


とくに販売店も理解していない症状であれば使用していた購入者に非があると言われる可能性があります。
ベタツキが出た商品はどこも買取価格は安いので売る事も出来なくなってしまいます。
あまり正確には知られていない症状となりますので購入者が知識をつけてトラブル回避をする必要があります。
まとめ
隠れベタツキについて分かっていただく事は出来たでしょうか?
中古商品を購入する場合、勿論販売店がしっかりと説明する義務はあると思います。しかし全てを販売店に任せきりでは大きな損害を受ける事もあります。
特に悪質は販売店ですとあえて説明をしないお店も存在します。同じ仕事をしていて恥ずかしく思います。
なるべく中古商品を購入する際は信頼出来るショップで購入する事をお勧めします。
またこれだけインターネットに情報が溢れております。中古で商品を購入される際はしっかりと調べて勉強するクセをつけましょう!