ロレックスのバブルが崩壊して約5カ月経過しました。
現行のモデルの一部はまだ当時の相場を取り戻せない物も多く中古販売店では困っている声をよく聞きます。
そんなロレックスに厳しい相場が続く中、確実に相場を取り戻し高騰しているモデルがあります。
実はデイトジャストが熱いんです!
たいして珍しく無い「デイトジャスト」について本記事では取り上げさせていただきます。
Contents
ロレックスのデイトジャストとは
ロレックスのデイトジャストとは厳密に言うと時計の機能の一つです。
ロレックスが開発した優れた機能の中に12時ピッタリに日付けがチェンジされる機能名を言います。
そんなデイトジャストという名前が名称となった定番ドレスウォッチになります。
デイトジャスト金無垢、コンビ、ステンレスモデルと多岐にわたりますが本記事では特にコンビモデルについて取り上げさせていただきたいと思います。
ロレックスのデイトジャストの人気は
ロレックスのデイトジャストは定番のドレスウォッチです。
一般的なモデルは16233/16234といった5列ベルト「ジュビリーブレス」とギザギザベゼル「フルーテッドベゼル」を搭載した時計になります。
ずばり人気としてはスポーツモデルと比べると圧倒的に低いです。
5桁モデルのスポーツモデルは軒並当時の発売されていた定価の何倍の価格で販売されているのに対してデイトジャストシリーズは当時の定価の半分くらいで中古で販売されております。
スポーツモデルと異なり金やダイヤモンドが使用されている事もあり定価が高いという事もありますが圧倒的に差があります。
定価と販売価格
■16610/サブマリーナ 当時定価:40~50万⤴中古販売価格:80~90万
■16233/デイトジャスト 当時定価:60~70万⤵中古販売:40~50万
これだけ見るとデイトジャストは人気が無いんだなと思われる方が多いと思います。
僕も入社当時はこんなバブリーで成金イメージのロレックスは年配の方が付ける物でありこれからもっと相場が下がると思っておりました。
しかし最近になってこのデイトジャストが価格を高騰させております。
特に上記比較させていただいたサブマリーナはまだ2019年の6月の相場にこの5カ月で完全に戻ったとは言い切れない状況に対してデイトジャストは取り戻したorそれ以上の価格推移を見せております。
というのもロレックスのバブル崩壊の影響をデイトジャストはあまり大きく受けなかった事も起因しております。
そんなデイトジャストが何故いまになって人気を上げているのかを考察してみました。
デイトジャストの人気高騰の理由
価格高騰には様々な要因が考えられます。
あくまで個人的な意見であり必ず要因となっているか分かりかねますが参考になれば幸いです。
価格高騰理由①:金相場の高騰

ここ数年高い価格をキープしていた金の相場が更に頭一つ飛び出る形となり今、買取店は大きな追い風となっております。
メディアでは「過去40年で一番高い金相場」と取り上げ注目されている商材の一つです。
デイトジャストはそんな非常に高騰している金をところどころ使用しております。
金の使用箇所
■16233:ベゼル+ブレスレットにイエローゴールドを使用
■16234:ベゼルにホワイトゴールドを使用
コンビのデイトジャストもこんな金相場の煽りも受けて相場が高騰していると考えられます。

確かに金無垢モデルはコンビ以上に金が使用されているので中古相場も上がっております。
しかし金無垢モデルは中古でも価格が高いです。
中古業界ではやはり購入出来る人が多い価格帯の物の方が相場は大きく動きます。
その点ではコンビのデイトジャストのほうが一般的に購入が現実的という事があり注目されております。
価格高騰理由②:スポーツモデル不足
最近ロレックスは一部の人気スポーツモデルに購入制限がかかりました。
これにより転売目的の購入者が激減するので購入しやすくなるかもしれません。
そんな規制が入るようなスポーツモデルですが新品では現状まず購入する事は難しいです。
購入して売却するだけで何十万も利益が出るモデルがありますので皆店頭で並んでいると購入してしまう。
そんなモデルが気になる方はこちらも読んで下さい。
じゃあ中古で購入しようとしてみても定価の倍の価格なんかで売られているスポーツモデルを購入するのはなんか嫌ですよね。

そんな思いの方が購入に選ばれているのがデイトジャストになります。
僕も中古販売を行っておりますがあきらかにお客様からのデイトジャストの問い合わせが増えました。
考え方にもよりますがスポーツモデルよりも良い材質を使用しており安いんです。

16234なんかはオールシルバーカラーとなりビジネスでもプライベートでも嫌味なく使用出来ます。
昔はスポーツモデルが嫌味なく使用出来るロレックスとして人気でしたが今では中古相場が高騰し過ぎたせいでエクスプローラーですら詳しい方が見れば嫌味な価格の時計になっております。
そんな事もありデイトジャストの需要は高まっております。
最近のデイトジャスト 16233と16234の価格差は
そんな人気が注目しているデイトジャストの価格ですが同じコンビモデル16233と16234ではどれくらい変わるのでしょうか?
今までは金の使用量の違いもあり16233>16234というのが一般的でした。
同じ条件下で言えば5~10万円程の差があったと思います。
しかし現在はその価格差がほとんどありません。
条件下によっては16234のほうが高い場合もあります。
金の人気もそうですが使えるシーンが限られない16234の需要が高いのが要因として考えられます。
同じような中古相場なのでお好みのほうを是非お買い求め下さい。
価格のポイントはギャラよりブレス!?
現在の5桁リファレンス ロレックスの中古相場を大きく上下させるポイントはギャラの存在です。
人気スポーツモデルですとこのギャラの有無で買取価格が10万円以上変わる事もザラです。
そんな重要なギャラですがデイトジャストにはそれ以上重要視されるポイントがあります。
それは「ベルトの伸び」
この伸びの有無で買取価格が10万円変わる事があります。
逆にデイトジャストはギャラの存在は重要ですが買取価格で3~5万円程しか変わりません。
つまりデイトジャストはベルトの伸びを重視して購入しましょう。
このポイントについてはこちらの記事にて紹介させていただいております。
まとめ
ロレックスのデイトジャストが高いのはご理解いただけだでしょうか?
ベルトの伸びが無い16233なんかは市場に流しても40~45万円で取引がされております。
ただこれだけ注目されているデイトジャストシリーズもベルトの伸びが大きく出ているとぐっと価格を下げてしまいます。
なんでもかんでも買いというわけではないので注意して下さい。
今後はコンビ以外のデイトジャストやオイスターデイトなどにも需要が流れ今まで以上に相場が高騰すると言われております。
毎日の中古相場から目が離せません。
※完全に個人見解ですので相場など今後どうなるかは分かりません。個人の責任でお取り扱いを行って下さい。