本日は店舗にも多数在庫のある人気ブランド「ロレックス」の記事を書かせていただきたいと思います。
ロレックスの時計はステンレスのスポーツモデルの需要が高くプレミアで取引がされております。
デイトナなどは良い例ですがコンビのモデルのほうがステンレスよりも新品定価は高いですが中古相場はステンレスのほうが需要が高いです。
そんな中、ステンレス・コンビ共に人気のあるコンビモデルがサブマリーナの通称「青サブ」です。
サブマリーナーのコンビモデルは2種類あります。
黒文字盤、黒ベゼルの通称「黒サブ」
青文字盤。青ベゼルの通称「青サブ」
コンビの中ではどちらも人気が高いですが特に青サブの相場が高騰しております。
本日は人気の青サブについて掘り下げて記事を書かせていただきたいと思います。
Contents
ロレックス 青サブの歴史
歴史ある初号機16803
今でこそ定番のラインナップとなった青サブですがその歴史はそれ程長くありません。
初めてサブマリーナーの文字盤に青を採用したのは1987~1989年頃。リファレンスとしては「16803」。
このモデルで初めての青文字盤もそうですがサブマリーナーにてコンビというモデルが誕生しました。
このモデルにはキャリバー3035を採用。クロノメーター規定のムーブメントを使用している為、精度は申し分ない時計です。
今から30年程前ですのでロレックスの歴史からみるとまだまだ青サブの歴史はとても短いといえるでしょう。
ド定番!このモデルが青サブの人気を作ったといっても過言でない16613
1989~2009年と長い間ロングセールされた青サブ定番モデル16613。
キャリバーは3135を搭載。前型よりも安定したモデルとなりました。
コンビモデルのようなゴールドが使用されると嫌味、成金イメージが強いと言われますが青サブが人気なのはそのゴールドを良いイメージに変える事が出来ているからかもしれません。
爽やかなブルーとゴールドが合わさる事で時計はラグジュアリーとなりとても気品ある物へと変わります。
とくにこの色味は夏のカラーにぴったり。
ダイバーズウォッチと海にあうカラーは世の男性を魅了し続けております。
16613はロングセールされていた事もありマイナーチェンジが多くされております。
このマイナーチェンジ一つで買取価格が大きく異なります。
特に一番買取価格に影響するのはブレスレットのマイナーチェンジになります。
業界では旧バックル、新バックルと言われております。
何が変わったかというとバックルには初期にはゴールドが使われておりませんでしたが後期にはバックルにもゴールドを使うようになりよりラグジュアリーになりました。
仕様変更がされたのは約2000年前後となります。
新旧の違いで買取価格が10万程変わります。
番外編:ヴァイオレットダイヤル
16613にはレアダイヤルとしてヴァイオレットダイヤルという個体が確認されております。1990年代前半。約W番頃までの個体で文字盤が紫にヤケる現象が確認されております。理由は分かりませんが使用されていた塗料の関係でこのようなヤケが見られると言われております。
このヤケ方も様々あります。正面から見て綺麗な紫に見える物もあれば斜めから見て紫になる物も・・・
特に綺麗にヤケた個体は高値で取引されております。
ヴァイオレットになるダイヤルにはある特徴があると言われております。
サブマリーナーの文字盤に1000ftと記載がありますがこの「1000」に注目して下さい。
ゼロがまん丸ならヴァイオレットになる可能性が高い文字盤です。逆に縦長のゼロは変色しにくいと言われております。
字体の種類
「1000」・・・ヤケる可能性少
「1OOO」・・・ヤケる可能性大
少し分かりにくいと思いますが見比べていただければ分かると思います。
より進化した完成したモデル116613LB
長い歴史ある16613の進化モデル。
ベゼルはアルミからセラミックへ変更され傷が付きにくく光沢ある美しいベゼルになりました。
夜光はルミノバからクロマライトに変更されより長時間光る事で暗い場所や深いダイビングの際の視認性は高くなっております。
一番大きな仕様変更はバックルが大きく変わりました。グライドロッククラスプが搭載され工具不要で長さ調整が可能となりました。
この機能によりダイバーの方が簡単にウエットスーツを着用した際時計の腕回りを調整出来るようになっております。
文字盤は二種類確認されております。
マットダイヤル
2009年~2013年までの間製造されたモデルに採用された文字盤です。
116613BLが登場した際この文字盤を見てがっかりしたのを覚えております。
16613で使用されていたサンレイではなく単色のマットブルーでのっぺりとした表情で派手すぎないオシャレな文字盤ではありますがゴージャスな青サブには不釣り合いな文字盤だと私は感じました。
私と同じ気持ちのユーザーが多かったのかたった4年でこの文字盤は廃盤となりました。
10年、20年後はもしかするとレアダイヤルとして世を騒がせるかもしれません。
サンレイダイヤル
2013年~現在までマットダイヤルが廃盤となり16613と同じサンレイ文字盤が使用されております。
光の当たる角度で様々な表情を見せるこの文字盤が非常にラグジュアリーでずっと見ていても飽きがこないです。
青サブらしさがあるのは個人的にこのサンレイだと思っております。
今後もこのサンレイ文字盤の青サブが市場のラグジュアリースポーツモデルを牽引していくでしょう。
鑑定士が見る買取価格は
「16613」・・・買取価格:70~90万
「116613LB」・・・買取価格:110~120万
どちらも新品定価から見ると非常に高額です。
それだけ注目され人気ある時計と言えるでしょう。
買取価格で査定に影響するのがギャラの有無、夜光の種類になります。
ギャラの有無
こちらはどのロレックスモデルにも言えますが有ると無いとでは買取価格が大きく変わります。
ギャラの有無で修理などのサポートは変わりませんがやはり付属品が完備されていたほうが買取価格は高くなります。
特に4桁、5桁リファレンスのモデルになると付属品完備が珍しくなり個体によってはギャラの有無で50万変わる事もあります。
中古で購入する機会があったら少し高額でもギャラ有りを購入する事をお勧めします。
現行のモデルはクレジットカードのようなプラスチック製ですが古い物は紙のギャラになります。保管も丁寧にしていただく事をお勧めします。
夜光の種類
トリチウムの文字盤は非常に人気で高騰しております。トリチウムとはルミノバ夜光が普及する前に使用されていた夜光です。
光る寿命は約12年程と短く光らない個体が大多数を占めます。
ロレックスでは約1996年頃まで採用されていたとされています。
何故光らないようになったトリチウムが人気なのか・・・それは経年による変色があるからです。
トリチウム夜光が経年でヤケが出るとクリーム色に変色します。
このカラーはヴィンテージ感が出るのでとてもカッコイイです。
特にロレックスのスポーツモデルのように昔から人気ある時計でヴィンテージだと何かとオシャレに見えます。
ですので今はオールトリチウムの文字盤が人気なのです。
実際手にとってみた感想
もともと通常のサブマリーナーで満足しなかった私はこちらの青サブを推しております。
やはりブルー×ゴールドのカラーはとても派手で存在感があります。特に夏の日焼けした肌に青サブは最強の組み合わせだと思います。
ケース径は40mmとなり現行、旧型ともに同じサイズになります。
しかしラグ幅の違いにより現行モデルのほうが大きく感じます。
上記でも記載させていただいたサンレイ文字盤は非常に美しくいつまで見ていても飽きる事はありません。また光の当たる場所で様々な表情を見せてくれます。
個人的な気づきですがヴァイオレット以外のサンレイ文字盤にも青が薄い文字盤、濃い文字盤が存在するような気がします。
私は濃いブルーの文字盤が好きです。色々同じ型番のサブマリーナーも見比べていただくと違いが分かると思います。
唯一欠点としてあげさせていただくのであれば存在感があるがゆえになかなか固いビジネスマンに使用は難しいかもしれません。
営業職などでも嫌味にとられる事もあるのであまりお勧めはしません。
しかし少し遊び心ある会社であればスーツとあわせてもとてもカッコイイ時計だと思います。
まとめ
ロレックスのスポーツモデルのなかでも個人的に大好きなモデルでしたので少し文章が長くなってしまい申し訳ありません。
この業界に入った当時は青サブの魅力は全然分かりませんでした。
当時は中古で45万程で販売されており16610サブマリーナーより金が使われているので少し高いという印象でした。
若い時よりも30代になりイエローゴールドの魅力に気づきだしたのかもしれません。
40代になったら次はまだ魅力に気づいていないデイデイトが欲しくなるのでしょうか・・・
時計という趣味に終わりはないと思います。
長文お付き合いいただき誠にありがとうございました。