中古ブランド買取店において一番の収入源かつ買取の醍醐味はロレックスの時計です。
ロレックスは新品中古問わず非常に人気の高いモデルですのでどこの買取店も高価買取しております。
そんな高価買取には必須の付属品が「保証書」です。
保証書とはロレックスに付属される物でこれが有ると無いとでは買取価格が何万円も変わる重要なアイテムです。
本記事ではそんな保証書にも種類があり買取価格に差がある物が存在するので紹介させていただきます。
保証書がついているから価値がある!
一概にはそういえない相場の違いを知っていただければ幸いです。
ロレックスの買取における保証書の重要性
これはロレックスファンには当たり前の事かもしれませんが説明させて下さい。
ロレックスの買取において非常に大きな役割があるのは保証書の有無です。
特に保証書が無いとロレックスが保障してくれなかったり修理代が高くなるという事はありません。
※一部保証書の存在で修理代金が変わる物が存在します。
しかしこの保証書は新品で購入された際に一度だけ発行して下さる付属品で世界に一つしかありません。
時計のみの個体に比べると本物という立派な証明書にもなるので付属している個体は無い物に比べて10万円以上も販売価格が変わるモデルもあります。
私が入社した遠い昔はこの保証書の有無で買取価格は変わりはしましたが今みたいに何万も大きく変わる事はありませんでした。
当時は付属品で保証書がありましたら買取価格が1万円上がりますといった気持程度の付属品でした。
それが最近になって保証書の付加価値は大きくなりつつあります。
保証書有無の買取価格差
ロレックスのスポーツモデル:約5~10万の差異
ロレックスのドレスウォッチ:約3~5万の差異
保証書の価値が上がった背景には色々な要因が考えられます。
廃盤になったモデルの保証書有りが高騰している理由
こちらは単純に廃盤となり新しいモデルが増えない中で付属品完備の個体が減っているからです。
特に年々状態が良い保証書のついた個体は海外に流れているとの事で国内の在庫が減っております。
保証書のついた個体はコレクターからの支持もあり付属品完備の存在が重宝されております。
現行モデルの保証書有りが高騰している理由
2010年以降はランダムシリアルという表記となり細かな製造年数が分からなくなりました。バックルの仕様やモデルによってはある程度の年式が分かりますが基本的には2010年以降のモデルは保証書が無いと分かりません。
保証書の存在は大切な製造情報が分かるという事で相場が高騰しております。
こういった理由からロレックスの保証書はとても大切な物とされております。
紙タイプの保証書の買取価格の違いは
保証書の重要性は理解いただけたと思いますが実は保証書にも種類があり価値が違う事をご存知でしょうか?
特に今回のテーマである買取価格が大きく変わる保証書は2006年頃まで付属されていた紙タイプの保証書です。
紙タイプの保証書には大きく分けて2種類あります。
国内正規店の保証書
国内正規店で購入すると発行される保証書です。
日本の保証書なので説明書きなどは日本語となっております。勿論国内発行の保証書となりますのでお客様氏名や住所などの個人情報も記載がされております。
海外並行輸入保証書
海外で購入、もしくは並行輸入店で購入した保証書です。
国内正規の保証書とは異なり日本語は使用されておりません。また購入者の名前も入っておりません。
今まではこの国内正規店で購入した保証書は海外では手に入らないという理由から海外の保証書よりも価値がある時期がありました。
特に国内保証書には稀にではありますがロレックスのオーバーホール代が半額になる物が存在しておりそちらがついたモデルは高く取引きされていました。
半額保証書についてはこちらの記事を読んでみて下さい。
しかし最近ではこの保証書の価値が逆転してきております。
理由として考えられる内容は2点です。
理由
・保証書が日本語だと海外の人が内容が読めないので需要がない
・名前住所の記載が入る為、なんらかしらの加工を保証書にする事がマイナス評価される
このような理由から国内保証書の価値は下がり海外保証書の価値は上がっております。
ちなみに買取価格でいうと約3~5万円ほど海外保証書のほうが高くなる印象です。
カードタイプの保証書の買取価格の違いは
紙の保証書は海外発行の物が需要があるのは理解いただけたと思いますが最近のカードタイプの保証書はどうでしょうか?
結論から言うと「海外発行」の保証書の方が人気は高いです。

それは購入者の名前の有無に違いがあるからです。
日本国内で購入されたロレックスには購入者の名前が印字されます。
海外並行輸入の保証書には名前の記載がありません。
中古で販売をさせていただく際は名前が入っている場合、個人情報保護を行う為、名前を消して販売します。
僕も店で販売する時はサインペンなどで名前を塗りつぶして販売します。
しかしこの塗りつぶす行為が中古相場に影響を及ぼしております。
やはり落書きがしてある保証書は特に海外の需要が低く販売価格が安くなります。
なので買取価格にも影響する場合があります。
紙保証書のようにカードタイプの保証書は買取価格に現状影響がそれ程ありません。
安く買取りをしたい店舗ですとこれをネタに安く提示してくる事があります。注意して下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今まで保証書があれば大きな付加価値として考えており国内、海外などあまり気にしていなかった方も多いと思います。
買取店も詳しいスタッフでないと保証書の発行元で相場が変わる事を知らない方も多いです。
なので中古販売されているショップでも保証書の内側が写っていなかったり商品説明に記載がなかったりします。
現在は海外並行輸入の保証書が需要がある為、中古で購入する際は確認して購入しましょう。
また注意しないといけないのはこの保証書の人気も変わる事があります。常にその時の人気を見極めて購入する事をオススメします。